北海道遠征登山も最後の日(7月23日)がやってきました。この日は大雪山系の層雲峡温泉から バスで1時間ほど揺られて「銀泉台」まで行きます。そこから赤岳を目指して登り始めました。 途中に「奥の平」や「第一花園」などが登山者を迎えてくれました。
ある程度登ると「コマクサ平」があり、あの可憐な「コマクサ」が登山者の目を楽しませてくれまし た。同じような時間にスタートした女性一人のカメラマンが途中何回か抜きつ抜かれつで、ほぼ同じ ようなタイムで登って行きました。彼女は花の写真が目的で小雨にもかかわらず一生懸命シャッター を押していました。行き先を聞くと「白雲岳」までのピストンのようでした。
我々は途中雪渓を何回か横切り、最初の目的地である赤岳を目指しました。ほどなく赤岳(2,01 8m)に到着し、そこから先はやや丘のような感じで多少の上り下りを経て「小泉岳(2,158m)・・・こ の日の最高峰」や「北海岳(2,149m)」へと進みました。途中晴れ間が一瞬見えたので昼食タイム をとりましたが、直ぐに雨模様となり又黙々と歩みを進めました。
最後の黒岳は多少手こずりました。渡渉箇所2か所あり二つ目の渡渉箇所は20m近くで川の中 の石に網目のロープを巻き付けており、その上を歩くというものでした。雪解け水なので落ちれば 寒さがかなり堪えるのではないかと想像できました。結果的には無事に4人とも渡渉できました。
黒岳のかなり手前に「黒岳石室(いしむろ)」がありトイレもありましたが、500円とかなり高価で3 人は我慢しました。利用した方の話を聞くと洋式トイレで、用を足した後で自転車のようなペダルを 前へ20回、後ろへ10回 ほど回すようなシステムのようでした。オガクズに混ぜ込むスタイルです。
黒岳石室から40分ほどで黒岳(1,984m)へ到着しました。これで今回の登頂は全て終了しまし た。後はリフトとロープウェイで下山するだけでしたが、ここが曲者でした。黒岳の頂上からすぐに 下山道になるのですが、大きな石が多くそれがジグザグになっていて、消耗した体力で下山時の 足元はかなり神経を使いました。リフト乗り場に到着した時は精魂使い切った状態でした。
ロープウェイで降りた場所が層雲峡温泉だったので、そのまま宿まで歩いて戻り、向い側にある 大きなホテルの大浴場になだれ込みました。勿論割引券を持ってです。ただ前日とは打って変わっ て、沢山の方がロビーの受付で列を成していました。「GO TO キャンペーン」で客足がいっぺんに 増えたことがその理由のようです。
取り敢えずお風呂で体を清めて車上の人となりました。後は小樽港のフェリー乗り場に向けて 一路邁進するのみです。リーダには登山で疲れた体に鞭打って運転を担当してもらいました。 途中で高速道路に乗り札幌などを経由して小樽港へ到着しました。
フェリーで夕食を食べたあとは各自ベッドに入り込み、翌朝までぐっすり寝て体を休めました。 翌日は夕方21時15分に舞鶴港到着なのでそれまで、トランプの「大富豪」で時間をつぶしたり、 フェリーのデッキで反省会を開いたり、売店で買い物をするなどして夕方を待ちました。
夕方所定の時間に車に乗り込み、上陸後一路奈良に向かって帰路を急ぎました。この日も 雨が降っていたので運転に注意してもらいながら各自の家の前まで送迎していただきました。 リーダ、本当にご苦労様でした。7泊8日の北海道の遠征登山は一人の怪我もなく無事終了し ました。皆さんもかなりの体力を使ったはずなので、しばらくはゆっくりと休養に充ててもらいたい と念じています。 |
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